化粧品は効果効能の表現に注意【気をつけないと効果なし】

  • 2020年5月26日
  • 2020年9月11日
  • 美容
あなたは化粧品を購入するとき、どのように選んでいますか?

あなたは化粧品を購入するとき、パッケージに大きく表記してある『……成分配合』『……効果』という文字に気を取られ購入していませんか?

私は化粧品メーカーに勤めており、自社化粧品やOEM案件での化粧品製造に携わってきました。
今回は私が学んだ知識の中から化粧品に記載してある効果の表現についての注意点と購入するならどのような化粧品が良いのかを解説させていただきます。

化粧品の効能記載には法律で決められたルールがあり、そのルールさえ守っていれば販売側は大きくアピールしても基本的に問題ありません。ですが、このときに注意していただきたいポイントがあります。それは効果効能を期待できる成分が、その化粧品にどれくらい入っているかということです。

化粧品には容器やパッケージに全成分を記載しないといけない決まりがあり、化粧品の効果効能を謳う場合、その効果効能を記載するために必要な原料を配合しなけれがなりませんが、細かい配合量までは記載する必要がありません。

配合量の詳細について表記する必要がないのは、配合率が各メーカーの企業秘密なのでこれは仕方ないでしょう。

ですが、この記載されない配合量がポイントなのです。

例えばA社とB社で同じ効果効能を謳う化粧品があったとします。このときA社の有効成分配合量が0.1%でB社が1%だったとしても同じようにアピールできてしまうのです。

化粧品に詳しい人ならご存じかもしれませんが同じような成分記載なのに価格に大きな違いがあるのにはこういった事情が関係しています。

 

大手化粧品メーカーと無名メーカーの違い

大手化粧品メーカーの化粧品は宣伝広告費や開発費などに多く投資しているため商品価格は高くなります。逆に無名メーカーの化粧品は宣伝広告費を抑え、開発費は他社の有名化粧品をベンチマーク(目標・基準)にして安く製造しているので格安で販売することができます。

このとき、無名メーカーが大手化粧品メーカーよりも有効成分の多い化粧品を製造する場合もあるのですが、大半の無名メーカーが有効成分を最低限の量にして製造しています。格安化粧品は原料の価格をギリギリまで下げて製造しているから格安なのです。

化粧品の原料には0.1%でも効果があるもの、1%以上で効果があるものなどさまざまなので一概に有効成分が多ければ良いというわけではありませんが、格安の化粧品に関しては有効成分は少ないと考えていいでしょう。


全成分表示のルールを知り化粧品の選び方を知りましょう

全成分表示のルール
①全成分を配合量の多い順で記載する。
②配合量の多い順に記載して、配合成分1%以下は順不同で記載する。
③着色剤以外の成分を多い順に記載し、その後に着色剤を順不同に記載する。
④着色剤以外の成分を②に準じて記載した後、着色剤を順不同に記載する。
化粧品の全成分表示にはこのようなルールがありますが、ここで注目してほしいポイントが②の1%以下は順不同で記載するというところです。
化粧品の全成分表示に関して1%以下の成分は自由に並べていいのです。
一般的な化粧水の場合、全成分は水、グリセリン、BG(ブチレングリコール)、エタノールなどが多くの割合を占めていて、その約8割が水、約1割がアルコールでできています。その他の乳化剤や防腐剤、香料も含めるとパッケージに記載している有効成分が含まれている量がごく微量だということがわかると思います。
このように化粧品の有効成分はかなり少ない割合なものも多く、配合量1%ラインの見極めが重要です。化粧品を購入するときはパッケージの大きな謳い文句に惑わされないように全成分表示を見比べてチェックしましょう。


パラベンフリーなどの謳い文句にも注意を

多くの人がパラベンフリーという謳い文句に防腐剤を使用していないんだと安心して購入してしまいがちですが『パラベンフリー=防腐剤無添加』ではありません。

パラベンフリーとは防腐剤にパラベンを使用していないだけでフェノキシエタノールなど他の防腐剤を使用しているのです。もし防腐剤フリーの化粧品を求める場合は、しっかりリサーチして選ぶことをおすすめします。ただ、パラベンもフェノキシエタノールもほとんどの人に対して安全なもので、防腐剤フリーにすることによって起きる雑菌の繁殖がお肌トラブルを引き起こすこともあるので注意してください。


購入するならどんな化粧品?

ここまでの解説を踏まえ、大手化粧品メーカーと無名メーカーのどちらの化粧品を買うことが正解なのでしょうか?

『大手化粧品メーカーは高額だが品質は信頼できる』『無名メーカーは格安だが効果が期待できるものとそうでないものがある』正直、どちらを選ぶのが正しいかを決めることは難しいですが、私がおすすめするのは大手化粧品メーカーの化粧品です。

もちろん無名メーカーの化粧品にも素晴らしいものはありますが、やはりそうでないものの数が多く全成分だけでは見極めが難しいというのが現状です。無名メーカーの安い化粧品をたくさん試すより、多少割高でもしっかり研究開発されたクオリティの高い大手化粧品メーカーの化粧品を購入するほうが確実性は高いと言えます。


まとめ

化粧品を選ぶときはパッケージの大きなアピールに惑わされず全成分表示をチェックすることを心がけてください。

最近ではどんな成分でもググれば簡単に詳細を知ることができるので、気になるものがあれば一度詳細を調べてみることをおすすめします。ただ、化粧品の原料については間違った情報も多く発信されているので注意してください。

これから購入する化粧品について、あなたの肌に合っている化粧品はあなたの体感で選ぶことでしょう。化粧品選びはあくまでも使用する人の体感が重要なので価格は重要ではないかもしれません。ただ、化粧品は直接あなたのお肌につけるものなので、多少割高でも信頼できるメーカーの商品を選んでいただくことをおすすめします。

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